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このホームページのメインコンテンツはこのカテゴリなんですが、
何せ一番ネタ探しに苦労しそうな気がします…。

とりあえず第一回目のネタは、衣装の糊付けです。
sojaブログでは私が過去に数回投稿しているので割と使い古されたネタではあるんですが、
そこは夏の風物詩という事で。

千五郎家では年に1度、麻ものの装束に糊をあてます。
具体的には、袴や水衣、素襖、編哲などですね。
非常に膨大な量なので、正邦以下の若手(?)狂言師総出で、シフトを組んで行います。
大体全10回位でしょうか。1回につきおよそ4人が参加して、
朝の9時30分から、15時頃まで行います。

おや、糊をあてていてる向こうに、誰かの足が見えますね。
寝ているんでしょうか(笑)
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いえいえ、これは押しをあてております。
糊を付け終わった衣装は、
自分のお尻の下に敷いてあるゴザの中に入れて、自分の体重で押しをあてながら、
次の装束の糊を付けるのです。
そしてこの作業、こう見えてものすごく腰にくるんです。
という事で、時々休憩をとりながら、この様にゴロンと押しをあてながら横になったりするのです。
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この時期や秋口は、よく糊の効いた装束が舞台上で見られますよ!