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そもそもこのホームページ、
実は今年私が那須語を披くのに向けて、それに間に合うように制作したんですよ。
そして、那須語の稽古や本番に向けての様子をつぶさに掲載・・・と考えていたんですが、
途中経過どころか、披いてから一週間後に更新するというこの体たらくorz

FB広告とかも打ちまくって、と考えてたんですが、
普段以上に出稿が遅れ、直前の1日か2日ぐいらしか出稿できずでした。

やっぱり余裕がなくていけませんね。
稽古自体は1日も欠かさず行っていましたが、それだけで結構精魂尽き果てるというか…。
次の披きものでは、今回の反省を踏まえてしっかりと計画的に宣伝をしていきたいと思います。

さて、肝心の那須ですが、
披かせていただいたのは、今年で5年目を迎える狂言五笑会という自主公演。
今年度は同人が順に那須を披かせていただいております。
そして遂に今回が私の番であったというわけです。

披きもので狂言師の節目となる演目です!とは言っても、
多分普通のお客さんにはあんまり関係のないことなのかな、と思ったりもするんですよ。
だって普段の狂言みたいに別に笑えるわけでもないし、
言葉も難しくてわかりにくいし。
わざわざこれを、狂言自体初見の人が多い公演でやる意味があるのか、
と言われると、私は意味は薄いのではないかと思います。
しかし五笑会は挑戦の場であり、勉強の場でもあります。
そういった側面から考えれば、無意味ではない。

でも一番の意味はどこにあるかというと、
手前勝手な話しですが、私は自分自身にあるのではないかと思うのです。
この演目は、披きものというだけあって、難しいです。
どういう類の難しさかと言うと、
演じる事の奥の深さが、とにかく深いという感じ。
普段の狂言でも、その役柄を考えて役作りというものを行うわけですが、
この那須語という演目は、主要なところだけでも4役は演じ分けないといけません。
演じ分け、と書いてしまえば単純に聞こえますが、
どの役をどのように作るのか、これが何パターンも考えられ、
その組み合わせとなってくると、無限大の広がりがあるわけです。
そして役作りをした役について、どこまで表現するのか、また表現できているのか、
型はどうか、タイミングは?
など考えるべきこと、確認すべきことが本当に多い。

そういった事を追求していくことが、この演目だけではなく、
今後狂言を演じていくうえでの糧になる、
そういう意味が一番大きかったと、私は思っています。