大阪以外の人には全く馴染みのないものかも知れません。
夫婦善哉は、その名の通り夫婦の様にお椀が2つ並んでいる善哉です。
これで1人前。

なぜわざわざ2つに分けているかって?
「一人より夫婦の方がええいうことでっしゃろ」
とは織田作之助の小説「夫婦善哉」の蝶子のセリフです。
ホンマのところは、2つに分けた方がたくさんあるように見えるかららしいですが。

歴史は古く、明治16年創業なので、130年以上前という事になります。
大阪人は、大体子供の頃食べに連れてってもらった経験があるのではないでしょうか。
ちょうど吉本新喜劇のNGKもすぐ近くにありますしね。

私もご多分に漏れず、子供の頃連れていってもらいましたが、
当時はまだ今のきれいなビル「法善寺MEOUTO(めおうと)ビル」になる前で、
塩昆布も食べ放題でした。
この塩昆布がまた美味しいんです。

善哉自体は、今や美味しい善哉が世にあふれているので、
そこまでの違いは私にはわからないのですが、
「法善寺横丁で夫婦善哉を食べる」
というのが、何だか大阪を感じる事が出来て好きです。

このすぐ近くには、これまた同じ「夫婦善哉」に登場する自由軒もありますので、
近くに来られた際は、ぜひ堪能してみてください。